折衝

【読み方:せっしょう、分類:概念】

折衝は、利害関係が一致しない相手と問題を解決するために駆け引きをすることや、その駆け引きのことをいいます。これは、中国の春秋時代の斉において、霊公・荘公・景公の三代に仕え宰相となった晏嬰(晏子)に関する言行録をまとめた「晏子春秋(あんししゅんじゅう)」が出典の語で、敵の攻撃をくじき防ぐ(敵の衝いてくる矛先を折る)が原義で、それが転じて、明治頃から今日の意味で使われるようになったそうです。

一般に本用語は、外交・政治・労使間などの駆け引きにおいて、「事務レベルで折衝する」や「労使間で折衝する」というような言い回しがよく使われます。