蔑ろ(ないがしろ)

【読み方:ないがしろ、分類:概念】

ないがしろは、「蔑ろ」とも表記され、あってもないもののように軽んじる(無視する)ことやその様をいいます。これは、「なきがしろ(無きが代)」が音変化(イ音便化)した用語で、「代わりとなるもの」を意味する「代」が無い(ない)という意味から、それが転じて、人を無いようなものとして扱うこと(軽んじる、無視する)を意味するようになりました。また、似たような感じの用語の「なおざり」は、真剣(本気)でないこと、いい加減にして放っておくことをいいます。

一般に本用語は、日常的には、「子どもをないがしろにする」や「本来の職務をないがしろにする」というように使われます。