藪蛇(やぶへび)

【読み方:やぶへび、分類:概念】

藪蛇(やぶへび)は、「藪から蛇」とも言い、余計なことをして、かえって悪い結果になることをいいます。これは、「藪(やぶ)をつついて蛇(へび)を出す」という諺の略で、藪をつついてわざわざ蛇を追い出し、その蛇に噛まれるという愚かさを喩えたものです。そこから、せっかく治まっているものを、余計なこと(しなくてもよいこと)をして、問題が起きたり、危険な目にあったり、無駄な出費がかさんだりしてというように、かえって災いを招くことを意味するようになりました。

一般に本用語は、日常的には、何か問題のあることをやらかしてしまった(しまいそうな)場合に使われ、また似たような意味のものとして、「裏目」や「逆効果」、「寝た子を起こす」、「手を出して火傷する」などもあります。

<本用語の使用例>

・藪蛇をつつくことになりそうだから、面と向かっては聞けないけど
・ところが、その発言がやぶへびとなり「離婚間近説」を突っ込まれるハメになった
・下手にメディアがこの話題に触れると、自分のところへ帰ってくる藪蛇になる可能性もある