登竜門

【読み方:とうりゅうもん、分類:概念】

登竜門は、「登龍門」とも表記され、立身出世や成功のための関門(糸口)のことをいいます。これは、中国の二十四史の一つで、後漢の歴史を記した「後漢書」の李膺伝に語られた故事に由来するものです。その昔、公明正大で宮廷の実力者であった李膺に才能を認められた者(若い官吏)がいたならば、将来の出世が約束されたも同然とのことで、それが竜門の伝説になぞらえて「竜門に登った」ことを形容したものだそうです。

ちなみに、竜門とは、中国の山西省の黄河上流にある竜門山を切り開いてできた急流(激流)のことで、また竜門の伝説とは、流れの急な竜門を登りきった鯉は竜(龍)になるという言い伝えをいいます。

<本用語の使用例>

・メニューイン国際コンクールは、若手バイオリニストの「登竜門」で、日本人の歴代優勝者には○○などがいる
・レースクイーン業界は、若手タレントの「登竜門」的な意味合いもあり、多くの芸能人やグラビアアイドルを輩出してきた