歴女

【読み方:れきじょ、分類:男女】

歴女は、歴史好き(歴史ファン)、または歴史通の女性のことをいいます。これは、大きく分けて、従来から存在する、司馬遼太郎や山岡荘八などの歴史小説に感化されて歴史好きになった女性と、2000年代後半から増えた、歴史そのものというより、歴史に登場する特定の人物や人間関係に強い興味を持った女性の二つのタイプがいるそうです。

特に後者については、好きな歌手や俳優、アイドル、タレントなどを追いかけるように、興味を持った人物のゆかりの地を訪ね歩いたり、関連グッズや関連書籍を買い求めたりするなど、マニアックな傾向が見られるそうです。

歴女

一般に歴女という用語は、その昔、歴史好きなアイドルの美甘子(みかこ)を「歴ドル」と呼んだことから、その派生としてできた呼び方とされています。

また、歴女ブームが起るきっかけとしては、2008年のトニー・レオン出演の映画「レッドクリフ」の日本公開、2009年の妻夫木聡主演のNHK大河ドラマ「天地人」の放送、さらに同年の戦国時代を現代タッチで描いたアニメ「戦国BASARA」の放送などがあり、これに合わせて、本やマンガ、ゲーム、旅行などの関連商戦が繰り広げられた影響も大きいかと思われます。

なお、歴女を恋活婚活から見た場合、正統派の歴史好きの女性については、同じく歴史が好きな男性である「歴男(れきお)」と、「歴史」という共通の関心(接点)があり、もしかしたら出会いの一つになるかもしれません?

※本用語(歴女)は、2009年のユーキャン新語・流行語大賞でトップテンに入賞し、歴女の代表として女優の杏さんが受賞。