運命の赤い糸

【読み方:うんめいのあかいいと、分類:結婚】

運命の赤い糸は、単に「赤い糸」とも呼ばれ、中国に発し東アジアで広く信じられている、人と人を結ぶ伝説のことをいいます。これは、中国語では「紅線」と呼ばれ、いつか結ばれる男と女は、足首を見えない赤い縄(赤い糸)で結ばれているとされます。また、この赤い縄をつかさどるのは"月下老人(げっかろうじん)"で、日本においては「足首の赤い縄」から「手の小指の赤い糸」へと変わっています。

ちなみに、月下老人とは、唐の韋固(いご)が旅先で月夜に会った老人から未来の妻を予言されたという故事から、縁結びの神や男女の(仲)を取り持つ人を意味します。

運命の赤い糸

一般に「赤い糸」に力があるという考え方は、世界各地に多く見られ、ユダヤ人の間では、邪視(人や物に災厄をおこす神秘的な力をもつ目)のもたらす災いから身を守るために赤い毛糸を左手首に巻くという習慣があり、またアメリカなどにも幸運のお守りとして広まっています。さらに、仏教国の中には、右手首に赤い糸をお守りとして巻くところがあり、また日本においては、千人針に赤い糸が使われています。

<本用語の使用例>

・運命の赤い糸で結ばれた相手との出会いは女性の憧れ
・運命の相手とは「赤い糸」で繋がっていると言われている
・参拝時にもらえる運命の赤い糸には恋愛運アップの御利益があるそうだ