ぶりっ子

【読み方:ぶりっこ、分類:男女】

ぶりっ子は、いい子ぶったり、かわい子ぶったりするなど、それらしい振りをする若い女性のことをいいます。これは、女性の特徴類型の一つで、「ぶり」とは「振る(ふる)」から来ており、何らかの振りをしていることを意味し、また「ぶりっこ歌手」や「ぶりっこアナ」、「ぶりっこキャラ」、「ぶりっこポーズ」といった複合語でも用いられます。

一般に「ぶりっ子」という用語は、日常的には、他人(第三者)がある人(女性)を批判的に形容する場合に使われることが多いです。例えば、ある女性が、男性の前で無知なふりをして甘えている、か弱く非力のふりをしている、天然っぽいふりをしている、わざとらしく女らしさをアピールしている、ボディタッチを上手くしている、などと思った第三者が、その人に対して否定的な見解(見方)を示す場合に使われ、決して褒め言葉ではありません。

ぶりっ子

ちなみに、本用語(ぶりっ子)は、1980年頃からアイドル歌手の松田聖子さん(1980年デビュー)の人気と共に世間に広がり、またタレントの山田邦子さんが「かわい子ぶりっ子、ぶるぶるぶりっ子」というギャグで使用したことも流行語となるきっかけとなりました。なお、今日でも日常的に使われており、当初の意味以外に、先生や親、先輩や上司など、目上の者の前で「良い子」を装う人にも批判的に使われています。

<本用語の使用例>

・多くの女性は、男性に媚びを売るようなぶりっ子女子が大嫌い
・男性の前だと声色が変わり、クネクネと可愛いアピールを始めるぶりっ子もいる
・甘え方のタイミングや甘え方によっては、ぶりっ子だとか、ウザいなんてことになりかねない