和を以て貴しとなす

【読み方:わをもってとうとしとなす、分類:故事】

和を以て貴しとなすは、「和を以て尊しとなす」とも表記され、協和や協調を重んじることが大事であることをいいます。これは、飛鳥時代の皇族である聖徳太子(574-622)が制定したとされる十七条憲法(当時の貴族や官吏に対する道徳的規範を示したもの)の第一条に出てくる有名な言葉で、日本人にとって馴染みの深い言葉であると共に、日本人の民族性を示す言葉ともいえます。その原文(以和為貴、無忤為宗)の現代訳は、「一に曰く、和(やわらぎ)を以て貴しと為し、忤(さか)ふること無きを宗とせよ」となっています。

一般に本言葉は、今日では、人々が互いに争うことなく、仲良く調和していくことが最も大事であるという教えになっており、日本人の「和の精神」の根本をなす大切なものではないでしょうか。