賽は投げられた

【読み方:さいはなげられた、分類:故事】

賽は投げられたは、「采は投げられた」とも表記され、行動を開始した今は、ただ断行するほかはないことをいいます。これは、古代ローマの軍人であるカエサルが元老院に背いて軍を率いて南下し、北イタリアのルビコン川を通過する際に言ったとされる有名な言葉で、ラテン語では「Alea jacta est.」、英語では「The die is cast.」と言います。その意味は、博打に使うサイコロを指す「賽」が振られてしまったら、事は既に始まっているのだから、もはや考えている余裕はなく、後は結果がどうなろうとも断行する以外はないことを示唆します。

ちなみに、本言葉の出典は、ローマ帝国五賢帝時代の歴史家・政治家であるスエトニウスの文章で、その全文は「ここを渡れば人間世界の悲惨、渡らなければわが破滅。進もう、神々の待つところへ。我々を侮辱した敵の待つところへ。賽は投げられた」となっています。