知らぬが仏

【読み方:しらぬがほとけ、分類:諺】

知らぬが仏は、「江戸いろはかるた」の一つで、「知らぬが仏、知るが煩悩」や「知らぬは仏、見ぬが神」とも言い、知れば腹が立つようなことでも、知らないから仏のように平静でいられることをいいます。これは、本当のこと(事実)を知れば感情に大きく振り回されるようなことでも、全く知らなければ仏のように心穏やかにいられることを喩えたものです。また、それが転じて、本人だけが知らないで平然としている様を、他人があざけって言う場合にも使われています。

なお、本諺と似たようなものとして、「聞けば聞き腹」や「見ぬ物清し」、「世間知らずの高枕」などもあります。