虎穴に入らずんば虎子を得ず

【読み方:こけつにいらずんばこじをえず、分類:故事】

虎穴に入らずんば虎子を得ずは、危険を冒さなければ、大きな成功は得られないことの喩えをいいます。これは、中国の後漢朝について書かれた歴史書である「後漢書(班超伝)」において、後漢の軍人・班超が匈奴との戦いで危機に陥った際に部下に述べたとされる言葉に由来します。その意味は、虎の子を得るためには、虎の住むほら穴に危険を冒して入らねばならないことから、危険を冒さなければ大きな成功や功名は得られないことを喩えたものです。

なお、本故事と似たようなものとして、「危ない所に登らねば熟柿は食えぬ」や「枝先に行かねば熟柿は食えぬ」などもあります。