小人閑居して不善をなす

【読み方:しょうじんかんきょしてふぜんをなす、分類:故事】

小人閑居して不善をなすは、小人物が暇でいると、とかく良くないことをする(ろくなことをしない)ことをいいます。これは、中国の周から漢にかけて儒学者がまとめた礼に関する書物を戴聖が編纂したものである「礼記(大学)」において、「小人間居して不善を為せば、至らざる所なし」とあるのに基づくものです。

ちなみに、本用語の中の「小人」とは、君子に対する語であり、教養や人徳のない人のことを意味し、また「閑居」とは、暇を持て余し、何もせずに日々を過ごすことを意味します。