後塵を拝する

【読み方:こうじんをはいする、分類:故事】

後塵を拝するは、他人に先んじられる、身分の高い人や勢力のある人につき従うことをいいます。これは、中国の二十四史の一つで、晋代の歴史を記した紀伝体の書である「晋書」において、「廣城君毎出、崇降車路左、望塵而拝。其卑佞如此」とあるのに基づくものです。

一般に本用語は、人や車馬が通り過ぎた後に土ぼこりを浴びて見送るという語意から、人に先を越されて遅れをとることを意味し、それが転じて、優れた権力者に追従することや人に媚びへつらうことの喩えともなっています。