知らぬ顔の半兵衛

【読み方:しらぬかおのはんべえ、分類:諺】

知らぬ顔の半兵衛は、知らん顔をして少しも取り合わないことや素知らぬふりをすることの喩えをいいます。また、本諺の中の半兵衛とは、戦国時代屈指の知将で、とぼけるのがうまかった「竹中半兵衛」のことだとされています。その昔、戦国時代に織田信長が半兵衛の元にスパイの前田犬千代を送り込みましたが、半兵衛はそれを見抜いていながら素知らぬ顔で犬千代と付き合い、逆に相手の情報を手にしたそうです。

なお、本諺と似たようなものとして、「半兵衛をきめる」や「知らぬ干瓢猫の糞」などもあります。