図南の翼

【読み方:となんのつばさ、分類:故事】

図南の翼は、「図南鵬翼」とも言い、遠くの地で大事業をしようとする志・計画のことをいいます。これは、中国の戦国時代の思想書である「荘子」において、駱賓王「夏日遊二徳州一贈二高四一」の故事に由来するものです。

その故事とは、極北の海に鯤という巨大な魚が鵬という鳥に化け、大きな翼で羽ばたき九万里もの高さまで空高く舞い上がり、ついには南の果ての空まで行こうとしていたというものです。