雨水

【読み方:うすい、分類:二十四節気】

雨水は、二十四節気の第2(1月中・正月中)で、2月19日頃、およびこの日から啓蟄(3月6日頃)までの期間をいいます。これは、「陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に変わる頃」といった意味合いがあり、また忍び寄る春の気配に草木が蘇る頃といった意味合いもあります。また、二十四節気とは、太陰太陽暦において、季節を正しく示すために設けた暦上の分割点をいい、太陰太陽暦の一年を太陽の黄経に従って24等分し、各分割点の日にその季節を表す呼称をつけたものです。

一般に雨水は、暦便覧では、「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されていますが、実際には、雪国では積雪のピークであり、この頃から寒さが峠を越え、弱まり始める時期となっています。ちなみに、その昔は、農耕の準備を始める目安とされてきました。

・季節:春
・月:1月中
・太陽黄経:330度
・新暦日付:2月19日頃
・暦便覧:陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也

※暦便覧:太玄斎(松平頼救)の書いたの解説書(1787年出版)

<二十四節気の季節区分>

立春:春、1月節、2月4日頃
・雨水:春、1月中、2月19日頃
啓蟄:春、2月節、3月6日頃
春分:春、2月中、3月21日頃
清明:春、3月節、4月5日頃
穀雨:春、3月中、4月20日頃
立夏:夏、4月節、5月5日頃
小満:夏、4月中、5月21日頃
芒種:夏、5月節、6月6日頃
夏至:夏、5月中、6月21日頃
小暑:夏、6月節、7月7日頃
大暑:夏、6月中、7月23日頃
立秋:秋、7月節、8月8日頃
処暑:秋、7月中、8月23日頃
白露:秋、8月節、9月8日頃
秋分:秋、8月中、9月23日頃
寒露:秋、9月節、10月8日頃
霜降:秋、9月中、10月23日頃
立冬:冬、10月節、11月7日頃
小雪:冬、10月中、11月22日頃
大雪:冬、11月節、12月7日頃
冬至:冬、11月中、12月22日頃
小寒:冬、12月節、1月5日頃
大寒:冬、12月中、1月20日頃