啓蟄

【読み方:けいちつ、分類:二十四節気】

啓蟄は、二十四節気の第3(2月節)で、3月6日頃、およびこの日から春分(3月21日頃)までの期間をいいます。これは、「ひらく、開放する、明ける」といった意味を持つ「啓」と、「虫が土中で冬ごもりする」といった意味を持つ「蟄」からなる用語で、春の暖かさを感じて、冬ごもりしていた虫が外に這い出てくる時期を指します。

また、二十四節気とは、太陰太陽暦において、季節を正しく示すために設けた暦上の分割点をいい、太陰太陽暦の一年を太陽の黄経に従って24等分し、各分割点の日にその季節を表す呼称をつけたものです。

啓蟄

一般に啓蟄は、「冬ごもりしていた地中の虫がはい出てくる頃」といった意味合いがあり、この時期は、雨が降る毎に気温が上がっていき、また日差しも徐々に暖かくなっていきます。

・季節:春
・月:2月節
・太陽黄経:345度
・新暦日付:3月6日頃
・暦便覧:陽気地中に動き、ちぢまる虫、穴を開き出れば也

※暦便覧:太玄斎(松平頼救)の書いたの解説書(1787年出版)

<二十四節気の季節区分>

立春:春、1月節、2月4日頃
雨水:春、1月中、2月19日頃
・啓蟄:春、2月節、3月6日頃
春分:春、2月中、3月21日頃
清明:春、3月節、4月5日頃
穀雨:春、3月中、4月20日頃
立夏:夏、4月節、5月5日頃
小満:夏、4月中、5月21日頃
芒種:夏、5月節、6月6日頃
夏至:夏、5月中、6月21日頃
小暑:夏、6月節、7月7日頃
大暑:夏、6月中、7月23日頃
立秋:秋、7月節、8月8日頃
処暑:秋、7月中、8月23日頃
白露:秋、8月節、9月8日頃
秋分:秋、8月中、9月23日頃
寒露:秋、9月節、10月8日頃
霜降:秋、9月中、10月23日頃
立冬:冬、10月節、11月7日頃
小雪:冬、10月中、11月22日頃
大雪:冬、11月節、12月7日頃
冬至:冬、11月中、12月22日頃
小寒:冬、12月節、1月5日頃
大寒:冬、12月中、1月20日頃