太陰暦

【読み方:たいいんれき、分類:暦法】

太陰暦は、「陰暦」とも呼ばれ、月の運行を基準として定めた暦法をいいます。これは、朔望月(さくぼうげつ:月の満ち欠けの周期)を1カ月としたもので、「太陰」は「月」を意味します。また、本暦に対して、地球が太陽の周りを回る周期を基にして作られた暦法のことを「太陽暦」といいます。

一般に太陰暦の1年は、回帰年(太陽年)より約11日短いため、ある年のある月日の季節は前年より11日早く、約8年で四季一つ分早くなり、約33年で季節を一周することになります。これより、1朔望月は29.5306日のため、29日と30日の月を組み合わせて1年を12か月とし、30年に11回の割合で、30日の月を二度続けることになります。

なお、広義の太陰暦と言った場合は、太陰暦に季節変化(太陽の動き)など太陽暦の要素を取り入れて作ったである「太陰太陽暦」も含まれます。