饅頭

【読み方:まんじゅう、分類:和菓子】

饅頭(まんじゅう)は、小麦粉やそば粉などをこねた皮で餡(あん)等を包み、蒸すか焼くかして作った和菓子をいいます。これは、日本の代表的な甘味(スイーツ)の一つで、現在、生地の種類で分けた場合、茶饅頭、酒饅頭、焼饅頭、栗饅頭、水饅頭、味噌饅頭などがあります。

一般に饅頭の起源は中国にあり、三国時代に諸葛孔明が南征した際、川の神に人身御供として人の頭を捧げれば鎮まるという風習を改めるため、小麦粉で作った皮で豚や羊の肉を包んだものを人頭に見立て、神に捧げたことに由来すると言われています。その後、日本へは14世紀に伝えられ、宋から禅宗の僧と一緒に渡来した林浄因が作った「奈良饅頭」が始まりと言われています。

饅頭(まんじゅう)

本来(中国由来)の饅頭は、中に肉や野菜などを入れるのが普通でしたが、当初は主に寺院で作られ、そこでは肉食が禁じらていたため、中身は野菜などを煮たものが入れられていたようです。そして、それが変遷して、小豆を使った饅頭が考案されたとのことです。

ちなみに、今ある甘い小豆餡の饅頭は、江戸時代に流行し、日本各地に浸透していったそうです。