コンサートとリサイタルとライブとフェスの違い
ロックやポップス、ヒップホップ、R&B、レゲエ、エレクトロニカ、演歌、ジャズ、ブルース、シャンソン、クラシックなどの音楽イベントの際に、コンサートやリサイタル、ライブ、フェスといった言葉が使われます。どれも人前で歌や楽器を披露する演奏会を指す言葉ですが、それぞれに細かい違いがあるのをご存知でしょうか?
ここでは、意外と知っているようでいて知らない、「コンサートとリサイタルとライブとフェスの違い」について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
コンサートについて
コンサート(concert)は、音楽会や演奏会などをいい、広義には、音楽イベント全般を指します。これは、狭義には、リサイタルと区別して、複数のアーティストが会場で行う合奏や合唱のことをいいます。また、一人のアーティストで行うものを「ソロ・コンサート」、二人のアーティストで行うものを「ジョイント・コンサート」と呼ぶこともあります。
●冠コンサート
大手のスポンサーの後援・協賛で行われるコンサートのことをいう。
●フィルム・コンサート
コンサートの模様を収録した映像を映画館の大スクリーンに映し出して楽しむイベントを指すほか、映画を大スクリーンに映し出し、オーケストラによる生演奏の音楽で楽しむイベントを指すこともある。
リサイタルについて
リサイタル(recital)は、広義にはコンサートに含まれ、独奏会や独唱会のことをいいます。これは、ピアノリサイタルやバイオリンリサイタルというように、特に一人のアーティスト(演奏家や歌手)が会場で独奏や独唱を行う際に用いられます。また、二人のアーティストで行うものを「ジョイント・リサイタル」と呼ぶこともあります。
ライブについて
ライブ(live)は、広義にはコンサートに含まれ、生での演奏や歌唱のことをいいます。これは、コンサートホールやライブハウスなどで行われ、特にファンとのイベントを重視するロックミュージシャンやアーティストなどは「ライブ」という呼称を使うことが多いです。なお、本用語は、放送業界では、テレビやラジオなどの録画・録音でない放送のことを指します。
フェスについて
フェス(fes)は、「フェスティバル(festival)」の略で、祭りや祭典、催し物のことをいいます。これは、音楽イベントでは、野外や球場などの広い会場において、多くのアーティストが出演し、生での演奏や歌唱を行うもので、例えば、「ロックフェス」や「レゲエフェス」、「ジャズフェス」などがあります。なお、本用語は、音楽以外でも、「アニメフェス」や「アイドルフェス」、「フードフェス」、「アートフェス」など、様々なジャンルで使われます。
コンサートとリサイタルとライブとフェスの違い
コンサートは、音楽会や演奏会といった意味があり、広義には、リサイタルやライブ、フェスなどを含む概念となっていますが、狭義には、それぞれで以下のような違いがあります。
●コンサート
複数のアーティストが会場で合奏や合唱を行うもの。
●リサイタル
一人のアーティストが会場で独奏や独唱を行うもの。
●ライブ
会場で、生での演奏や歌唱を行うもの。
●フェス
広い会場で、多くのアーティストが出演し、生での演奏や歌唱を行うもの。