朗報と悲報と吉報と凶報と訃報と速報と詳報の違い
何かの情報(知らせ)が誰かに伝わる場合、「朗報」や「悲報」、「吉報」、「凶報」、「訃報」、「速報」、「詳報」と呼ばれることがあります。これらは、どれも「報(ほう)」が付く用語ですが、それぞれで意味や用法が異なっています。
一般に情報とは、日常的には、ある事物や出来事などの内容や様子についての知らせをいいますが、一方で情報を受け取った側によって、朗報や悲報、吉報、凶報、訃報、速報、詳報などと認識され、以下では、それぞれの意味や用法、違いについて、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
朗報の意味と用法
朗報(ろうほう)は、喜ばしい知らせや良い知らせのことをいいます。これは、気持ちが明るく、わだかまりがないことを意味する「朗(ろう)」と、通知や知らせを意味する「報(ほう)」からなる用語で、例えば、「回復に向かっているのは朗報だ」や「朗報を届けると誓った」、「自動車産業にとっては朗報となる」といったように使われます。
悲報の意味と用法
悲報(ひほう)は、悲しい知らせのことをいいます。これは、かなしいやかなしむを意味する「悲」と、通知や知らせを意味する「報(ほう)」からなる用語で、例えば、「家族のもとに悲報が届いた」や「突然の悲報に心を痛めた」、「メディアが悲報を伝えている」といったように使われます。
吉報の意味と用法
吉報(きっぽう)は、めでたい知らせや喜ばしい通知のことをいいます。これは、めでたいや運がよいを意味する「吉(きち)」と、通知や知らせを意味する「報(ほう)」からなる用語で、例えば、「吉報を喜んだ」や「吉報が届いた」、「吉報を待つ」といったように使われます。
凶報の意味と用法
凶報(きょうほう)は、 悪い知らせや死去の知らせをいいます。これは、運が悪いや不吉を意味する「凶(きょうと)」と、通知や知らせを意味する「報(ほう)」からなる用語で、例えば、「さらなる凶報が続いた」や「凶報に接する」、「凶報を受け取る」といったように使われます。
訃報の意味と用法
訃報(ふほう)は、人の死亡の知らせのことをいいます。これは、人の死んだ知らせを意味する「訃(ふ)」と、通知や知らせを意味する「報(ほう)」からなる用語で、例えば、「仕事中に訃報が届いた」や「突然の訃報だった」、「恩師の訃報を聞く」といったように使われます。
速報の意味と用法
速報(そくほう)は、事件や事故の発生や結果、事の成り行きをすばやく知らせることをいいます。これは、スピードがはやいことを意味する「速(そく)」と、通知や知らせを意味する「報(ほう)」からなる用語で、例えば、「ニュース速報」や「当選確実を速報した」、「速報が流れる」といったように使われます。
詳報の意味と用法
詳報(しょうほう)は、詳しい知らせや詳細な報告のことをいいます。これは、細かいところまで行き届いていることを意味する「詳(しょう)」と、通知や知らせを意味する「報(ほう)」からなる用語で、例えば、「首相会見詳報」や「詳報は朝刊に掲載予定」、「法廷でのやり取りを詳報する」といったように使われます。
朗報と悲報と吉報と凶報と訃報と速報と詳報の違い
最後に「朗報」と「悲報」と「吉報」と「凶報」と「訃報」と「速報」と「詳報」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。
◎「朗報」の反対語は「悲報」、「吉報」の反対語は「凶報」。
◎人の死亡の知らせは「凶報」と「訃報」があるが、日常的には「訃報」が使われる。また、メディアなどでは、「悲報」も使われる。
・朗報:喜ばしい知らせ
・悲報:悲しい知らせ
・吉報:めでたい知らせ
・凶報:悪い知らせ
・訃報:人の死亡の知らせ
・速報:すばやい知らせ
・詳報:詳細な知らせ