パンケーキとホットケーキの違い
小麦粉や牛乳、卵などを混ぜて、自宅でも気軽に作れるケーキに「パンケーキ」と「ホットケーキ」があります。どちらも原材料は同じで、見た目も似ていますが、一方でどこが違うのでしょうか? また、ホットケーキという呼称は、昔から聞きますが、パンケーキという呼称は、2000年代以降のパンケーキブームで広まった感じです。
ここでは、知っているようでいて意外と知らない、「パンケーキとホットケーキの違い」について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
パンケーキとは
パンケーキ(Pancake)は、小麦粉に卵や牛乳などを加えて平たく焼いたものをいいます。これは、フライパンなど底の平らな取っ手のついた鍋全般で焼いた菓子の総称を指し、丸く厚めに焼いた「ホットケーキ」や型に入れて焼いた「ワッフル」、薄く焼いて畳んだり巻いたりする「クレープ」などが含まれます。また、甘くして菓子として食べることもあれば、甘さを抑えて食事として食べることもあります。
一般にパンケーキ専門店等の「パンケーキ」は、ホットケーキより薄く焼かれ、生地自体の甘さは控えめで、メープルシロップやハチミツだけでなく、フルーツや生クリーム、アイスなど、トッピングも豊富で、また見た目もお洒落になっています。ちなみに、「パンケーキミックス」を販売する森永製菓では、「パンケーキ」を砂糖不使用で甘くなく、食事に合うような品質のものとしています。
ホットケーキとは
ホットケーキ(Hot cake)は、小麦粉にベーキングパウダーや卵、牛乳、砂糖などを加え、フライパンなどで丸く平たく焼いたものをいいます。これは、パンケーキの一種で、焼きたてを食べるところから「hot cake(温かいケーキ)」という呼称になったそうです。また、日本で大正時代に甘いホットケーキ(当初名:ハットケーキ)として登場して以降、ホートケーキはスイーツ(甘い菓子)として定着していったそうです。
一般に喫茶店等の「ホットケーキ」は、生地自体に甘みがついた分厚い二段重ねで、トッピングは主にバターとハチミツ(シロップ)などシンプルになっています。ちなみに、「ホットケーキミックス」を販売する森永製菓では、「ホットケーキ」を小麦粉や卵、牛乳、砂糖などを混ぜて、フライパンなどで円形に焼いたもの(甘くて厚みのあるもの)としています。
パンケーキとホットケーキの違い
最後に「パンケーキ」と「ホットケーキ」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。
◎海外では、「パンケーキ」と「ホットケーキ」は区別されておらず、「パンケーキ(Pancake)」の呼称となっているが、日本では、「パンケーキ」と「ホットケーキ」は区別されている。
◎「パンケーキ」は、小麦粉に卵や牛乳などを加えて、フライパンなどで平たく焼いたものの総称であり、その中に「ホートケーキ」が含まれる。
◎「パンケーキ」と「ホットケーキ」の一枚の見た目を比べた場合、「ホートケーキ」の方が厚くて大きい傾向がある。
◎パンケーキ専門店等では、トッピングのなされたお洒落なスイーツを「パンケーキ」、また喫茶店等では、シンプルな甘い軽食を「ホットケーキ」と呼ぶ傾向がある。
◎家庭では、バターやシロップなどを塗って食べる、甘いものを「ホットケーキ」、また糖分を控えめにし、ハムやベーコン、スクランブルエッグ、サラダなどと共に食べるものを「パンケーキ」と呼ぶ傾向がある。