「かけうどん」と「素うどん」の違い
昨今、うどんのお店には、様々なうどんのメニューがありますが、その中で、最もシンプルで安いのが「かけうどん」と「素うどん」です。この二つは、結論を先に言えば、全く同じ食べ物ですが、地域によって、呼称が違うと共に、味付けが異なります。
ここでは、身近な食べ物である、「かけうどん」と「素うどん」について、簡単にまとめてみました。
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「かけうどん」とは
かけうどんは、「うどんかけ」や「かけ」とも呼ばれ、ゆでたうどんに、熱いつゆをかけたものをいいます。これは、具材が載っていない「だし」と「うどん」だけのシンプルなものですが、通常、お店で食べる場合、ネギやカマボコなどが載っていることが多いです。
一般に「かけうどん」は、関東の方の呼び方で、また関東の方では、だし汁(つゆ)に、かつおだしの濃口醤油が使われています。
「素うどん」とは
素うどんは、ゆでたうどんに、熱いつゆをかけたものをいいます。これは、関西の方の呼び方で、「かけうどん」と同じものですが、一方で関東の方とは異なり、だし汁(つゆ)に、昆布だしの薄口醤油が使われています。そのため、つゆの色が薄く、味も薄めになっています。
「かけうどん」と「素うどん」のまとめ
最後に「かけうどん」と「素うどん」について、簡単にまとめると以下のようになります。
◎「かけうどん」は関東の方の呼称で、「素うどん」は関西の方の呼称で、食べ物としては同一のものである。
◎うどんのだし汁において、関東の方は濃口醤油、関西の方は薄口醤油が使われているため、それぞれ別の地域に行った場合、味つけが大きく異なるため、別の食べ物のように思える。
◎全国展開している大手うどんチェーンでは、「かけうどん」で名称を統一していることが多い。