「ツナ」と「シーチキン」の違い

ツナ・シーチキン

サラダやサンドイッチ、おにぎり、和え物などでお馴染みの食材と言えば、「ツナ」と「シーチキン」があります。この二つは、どちらも缶詰で販売される、マグロを原材料とした魚肉で、また見た目も味もよく似ていますが、一方でどこが違うのでしょうか?

ここでは、知っているようでいて意外と知らない、「ツナとシーチキンの違い」について、簡単にまとめてみました。

目次:コンテンツ構成

ツナとは

ツナは、英語の「tuna」に由来し、スズキ目サバ科マグロ族に分類される魚の総称をいいます。これは、本来は生魚・魚肉の区別なく使う用語ですが、日本では、通常、マグロの缶詰や中身(魚肉)を意味する用語として使われ、また原材料には、主にビンナガマグロやキハダマグロ、カツオなどが用いられています。

現在、ツナ缶を販売するメーカーには、はごろもフーズ、いなば食品、マルハニチロ、キョクヨー、ホテイフーズなどがあり、またツナを使った料理には、ツナサラダやツナサンド、ツナマヨおにぎり、炒め物、和え物、パスタなど多様なものがあります。

※カツオ:マグロ族に含まれる、スズキ目サバ科の海水魚。

シーチキンとは

シーチキンは、はごろもフーズのツナ缶の商標名をいいます。これは、日本のツナ市場で5割を超えるトップブランドで、その名称は、原料のビンナガマグロの肉が白く、別名で「海の鶏」とも呼ばれていたことに由来するそうです。また、シーチキンがツナ缶のトップブランドになったのは、その昔(日本の高度成長期)、輸出向けだったツナ缶を国内販売中心に変え、自社ブランドとして、他社に先駆けて市場を開拓したことによるものです。

現在、はごろもフーズの「シーチキン」は、原料の魚、魚肉の形状、調理の方法によって、以下のように分類されています。

●原料の魚:3種類

びんながまぐろ、きはだまぐろ、かつお

●魚肉の形状:3種類

ブロックタイプ(ソリッドタイプ)、かたまりタイプ(チャンクタイプ)、フレークタイプ

●調理方法:4種類

油漬け、油入り水煮、素材そのまま、食塩・オイル無添加

ツナとシーチキンの違い

最後に「ツナ」と「シーチキン」の違いをざっくりとまとめると、以下のようになります。

・ツナ:マグロの缶詰や中身(魚肉)
・シーチキン:はごろもフーズのツナ缶の商標名

◎「ツナ」は、マグロの魚肉の食品名の総称をいうのに対し、「シーチキン」は、はごろもフーズの商標名(商品ブランド)をいう。

◎日本のツナ市場で、「シーチキン」はツナ缶のトップブランドであり、多くの人に商標名が認識されている。

違いカテゴリー