衛星通信
【読み方:えいせいつうしん、分類:通信】
衛星通信(Satellite Communication)は、人口衛星(通信衛星)を中継して、地球上の遠隔地間で行う無線通信をいいます。これは、衛星軌道の高さによって、静止衛星方式やランダム方式、中高度赤道方式などがありますが、国際間の通信には「静止衛星方式」が主に用いられており、赤道上空の約3万6000kmの静止衛星で中継を行っています。ちなみに、静止衛星とは、赤道上空の約3万6000kmの高度で、東向きに24時間の周回周期で飛んでいる人工衛星をいい、周回速度が地球の自転速度に同期しているため、地表からは静止しているように見えます。
一般に衛星通信では、通信衛星に向けて、送信局から膨大な情報を送信(アップリンク)した後、地球にある受信局に向けて一斉配信(ダウンリンク)する仕組みとなっており、限りなく数多くの拠点に向けて、大容量の情報を即時に届けたい時に理想的な手段となっており、国際間の多重電話やデータ通信、テレビ中継など様々な用途に用いられています(広域・同報性、柔軟性、大容量といった特長がある)。また、自然災害時におけるネットワークの確保という耐災害性の観点からも優位性を発揮します。