御の字
【読み方:おんのじ、分類:概念】
御の字は、非常に結構なこと、望んだことがかなって十分満足できること、大いにありがたいことなどをいいます。これは、江戸初期の遊里語(遊郭で遊女たちが用いていた言葉)から出た用語で、尊敬や丁寧の意を表す「御」の字を付けて呼ぶべき程のものというのが語源だそうです。
一般に本用語は、「70点取れれば御の字だ」というように使われますが、文化庁の2008年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味の「大いにありがたい」で使う人が38.5%、間違った意味の「一応納得できる」で使う人が51.4%という逆転した結果が出ており、結構勘違いしている人が多いようです。
<本用語の使用例>
・昨今、ドラマは視聴率が2桁いけば御の字だ
・大きな損をしないうちに売却できただけでも御の字だと思う
・現状維持ができれば御の字などと思っていては会社は倒産する