兎に角(とにかく)

【読み方:とにかく、分類:口語】

兎に角(とにかく)は、「何はともあれ、なんにしても、いずれにしても、なにしろ」を意味する用語をいいます。これは、他の事柄は別問題としてという気持ちを表す場合は、「何はともあれ、いずれにしても」の意味で、「ここまで来たら、兎に角やってみよう」「間に合うかどうか分からないが、兎に角行ってみよう」といった様に使われます。また、その事柄にはかかわらないという気持ちを表す場合は、「それは別にして、さておき」の意味で、「結果は兎に角、努力が大切なんだ」といった様に使われます。

なお、兎に角は「とにかく」の当て字で、「とかく」の当て字「兎角」を真似たものだそうで、小説家の夏目漱石(1867-1916)が多用したことで広く用いられるようになったそうです。ちなみに、「とにかく」を英語(口語)で言う場合は、ニュアンスに応じて様々な表現方法がありますが、例えば「anyway」や「anyways」などがあります。