会釈
【読み方:えしゃく、分類:概念】
会釈は、人に対する親しみや好意、謝意などを表すために、軽く挨拶や礼を交わすこと、その挨拶や礼を示す所作のことをいいます。
本来は、仏教用語にある「和会通釈(わえつうしゃく)」の略語で、「会通(えつう)」とも言い、仏典の二律背反(相互に自己矛盾する教説)を照合し、矛盾のない解釈(根本にある共通する真実)を導き出すことを意味しました。
それが転じて、他者相互の矛盾を解消する意味となり、さらに仏教の教説を離れて、人間相互の融和から今日の意味へと変遷したそうです。
一般に「会釈」が現在使われているような「お辞儀(おじぎ)」の意味になったのは、江戸時代になってからだそうです。また、そのスタイルについては、あまり相手の目線を見つめることなく、頭(顔)を軽く下げた後、自分の顔を緩やかに上げるというのがベーシックな形となっています。
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