梨の礫(なしのつぶて)
【読み方:なしのつぶて、分類:概念】
梨の礫は、返事のないことや便りのないことをいいます。これは、「礫(つぶて)」は小さい石を意味し、また「梨(なし)」は語呂合わせで「無し(なし)」を掛けたもので、その意味は「投げた小石のように帰ってこない」であり、礫(つぶて)のように音沙汰がないこと(音信不通であること)に由来します。また、返事のないことに関連する用語としては、「うんともすんとも」や「便りのないのがよい便り」、「消息不明(しょうそくふめい)」などもあります。
一般に本用語は、日常においては、「いくら使いをやってもなしのつぶてだ」、「いくら問い合わせてもなしのつぶてだった」、「何度メールしてもなしのつぶてだった」、「やはり梨の礫で何の反応もなかった」などの言い回しでよく使われます。(表記される場合は、ひらがなが多い)