素人(しろうと)

【読み方:しろうと、分類:人間】

素人は、ある物事に経験の少ない人(未熟な人)や、それを職業・専門としない人のことをいいます。これは、一つの物事に熟達した人、専門家、本職を意味する「玄人」の対義語で、ある物事(その道)で必要な技能や知識を持っていない人を指します。また、芸者やホステスなど、水商売や風俗の女性に対して、普通の女性や堅気の女性を指す場合にも使われます。

一般に素人の語源は、平安時代に白塗りをしただけで芸のない遊芸人を指す言葉であった「白人(しろひと)」に由来し、室町時代には「しらうと」となり、江戸時代に「しろうと」と音変化したとされ、「白人」が「素人」に転じた由来は未詳だそうです。なお、本用語は、日常的には、「素人とは思えぬ見事な作品」や「素人の考え」というように使われます。