不束(ふつつか)

【読み方:ふつつか、分類:概念】

ふつつかは、漢字(当て字)で「不束」と表記され、気のきかないさまや行き届かないさまをいいます。これは、「太束(ふとつか)」が転じた言葉で、当初(その昔)は太くて丈夫なさまを意味していましたが、その後、風情がなく繊細でないさまや大雑把なさまと意味が変遷し、今日では、思慮や能力が足りず行き届かないさまや教養がないさま(たしなみがないさま)を意味するようになっています。

一般に本用語は、「ふつつかながら精一杯努めます」や「ふつつか者ですが、よろしくお願いします」というように使われます。