しっぺ返し
【読み方:しっぺがえし、分類:概念】
しっぺ返しは、ある事をされた時、すぐに仕返しをすることをいいます。これは、原語の「しっぺいがえし」の音変化した(「い」が省略された)もので、日常的には、「甘くみると手痛いしっぺ返しを食う」というように用いられたりします。
一般に「しっぺいがえし」は、漢字で「竹篦返し」と表記されることからも分かるように、竹篦で打った相手を竹篦で打ち返すという意から来ています。また、竹篦とは、禅宗の座禅の際に戒めのために打つ道具で、具体的には割った竹に漆を塗った細長い板状のものであり、大寺院の場合、高徳の僧が交代で「竹篦」を打つ役を務め、また打たれた者も打ち返す立場になることから、それが転じて、やられたことを即座にやり返すことを「竹篦返し」と言うようになったそうです。