爛柯
【読み方:らんか、分類:概念】
爛柯は、囲碁の別称、囲碁に夢中になって時の経つのを知らぬこと、それが転じて、好きな遊びや物事に心を奪われて時の経つのを忘れることをいいます。これは、中国の南朝梁の任昉が撰したとされる志怪小説集「述異記(じゅついき)」の故事に由来する用語で、「爛」は腐る・ただれること、「柯」は斧の柄を指します。
その昔、中国の晋の時代、王質という木こりが森の中で四人の童子らの打つ碁をナツメを食べながら時を忘れて見ていると、いつの間にか斧の柯(え)が爛(くさ)り、気づいて森を出て帰ってみると、当時の人は誰もいなかったというものです。