介護食品

【読み方:かいごしょくひん、分類:製品】

介護食品は、噛む力や飲み込む力の弱った高齢者や患者などの方のために開発された、普通の食品より、柔らかく、飲み込みやすく工夫された食品のことをいいます。これには、熱湯で温めるレトルトパウチのものや電子レンジで温める冷凍のものなどがあり、飲み込みやすいように、とろみのついたものやペースト状のものから、舌でつぶせるように工夫された刻み食状のものまで様々な形態があります。また、その種類(メニュー)については、御飯やおかず、麺類、丼もの、デザートなどがあり、今日では味付けや見た目なども工夫がなされています。

21世紀に入って、日本で高齢化社会が進展する中、2002年4月に「日本介護食品協議会」が食品会社などにより設立されました。本協議会では、日常の食事から介護食品まで幅広く使用できる、食べやすさに配慮した食品として「ユニバーサルデザインフード」を定義し、利用者が選択する際の目安として、食品を「かたさ」 や「粘度」に応じて四段階に区分しています。