上がり框
【読み方:あがりかまち、分類:内装】
上がり框は、「玄関框」とも呼ばれ、玄関の土間から玄関ホールの床への上がり口(段差のところ)に、水平に取り付けられた化粧材(横木)のことをいいます。また、框(かまち)とは、玄関や床の間など、床の高さが変わる所(上がり部分)に横に入れる化粧材のことをいいます。昨今では、バリアフリーの観点から、その段差は10cm以下とすることが望ましいとされています(バリアフリーで段差がない場合は、上がり框は境界を分けるための材料となる)。
一般に上がり框は、玄関ホールの床(室内床)と同じ高さに設置され、玄関へ入って靴を脱いだ時に最初に踏む場所であり、最も目に付きやすい場所です。そのため、高級な素材が用いられ、檜(ヒノキ)や欅(ケヤキ)など木目の美しい銘木が多く使用されたり、また人工大理石や御影石なども使用されます。