烏合の衆

【読み方:うごうのしゅう、分類:故事】

烏合の衆は、「烏合之衆」とも表記され、規律も統一もなく、ただ寄り集まった群衆や軍勢のことをいいます。これは、烏(からす)の群れのように規律も統一もなく集まることを意味する「烏合」と、多くの人・人数の多いこと・集団を意味する「衆」からなる用語で、その語源は、中国の後漢朝について書かれた歴史書「後漢書」が出典となっています。

烏合の衆

一般に本故事(烏合の衆)は、烏(からす)が集まっても、鳴いてうるさいだけで統一性に欠けることから、役立たずな人々の集まりの喩えとして使われることが多いです。

ちなみに、烏(からす)は、昔は馬鹿な鳥のように思われていましたが、今日では鳥類の中で最も知能が高い部類とされ、相互の情報交換に長けていることが知られています。

<本用語の使用例>

・民主主義は数が勝負なので、「烏合の衆」の意見が通ってしまうと政権には都合が悪い
・○○党は、単なる選挙互助会として、「烏合の衆」の寄合所帯のまま今日に及んできた