立つ鳥跡を濁さず

【読み方:たつとりあとをにごさず、分類:諺】

立つ鳥跡を濁さずは、「飛ぶ鳥跡を濁さず」とも言い、立ち去る者は後が見苦しくないようにすべきであることをいいます。

元々は、水鳥が飛び立った後の水辺は、濁ることなく清く澄んだままであることに由来し、本諺では、立ち去る者は見苦しくないよう、きれいに後始末をすべきであるという戒め(退き際の潔いことの喩え)と共に、引き際は美しくあるべきだという美学にもなっています。

立つ鳥跡を濁さず

なお、「立つ鳥跡を濁さず」の対義となるものとしては、「後は野となれ山となれ」や「旅の恥はかき捨て」などがあります。