好事魔多し
【読み方:こうじまおおし、分類:故事】
好事魔多しは、良い事にはとかく邪魔が入りやすいことをいいます。これは、良いことや喜ばしいことを意味する「好事」、仏教で教えに親しんだり修行に励むことを妨げるものや内面に生ずる現象である煩悩魔などを意味する「魔」、多いことを意味する「多し」の三つの用語からなるもので、中国の元末・明初の長編戯曲である「琵琶記(幾言諫父)」に由来します。
一般に本故事では、良いことには何かと邪魔が入りやすいので、良いことがあったからといって、有頂天になってはならないという戒めの意も含んでいます。