人の噂も七十五日

【読み方:ひとのうわさもしちじゅうごにち、分類:諺】

人の噂も七十五日は、世間の噂も一時のことで、しばらくすれば忘れられてしまうことをいいます。これは、世間で人があれこれ噂をしていても、それがいつまでも続くわけではなく、やがて自然に忘れ去られてしまうことを喩えたもので、噂は放っておけば良いという意味も込められています。ちなみに、七十五日(75日)というのは、その昔、春夏秋冬の他に土用の丑の日を含めた五季節という考え方(一年の365日を5で割ると73日)など、七十五日は一つの季節を表す説が有力だそうです。

なお、本用語と似たようなものとして、「善きも悪しきも七十五日」や「世の取り沙汰も七十五日」、「人の上は百日」などもあります。