柔能く剛を制す

【読み方:じゅうよくごうをせいす、分類:故事】

柔能く剛を制すは、弱いもの(柔弱なもの)がかえって強いもの(剛強なもの)に勝つことの喩えをいいます。これは、古代中国の兵法書である「三略(上略)」において、「軍神に曰く、柔は能く剛を制し、弱は能く強を制す」とあるのに基づくもので、しなやかなものは、堅くて強いものの鋭い矛先を巧みにそらして、結局は勝利を得るという意が転じたものです。

なお、本用語と似たようなものとして、「柔剛に勝つ」「柔は剛に勝ち弱は強に勝つ」「弱よく強を制す」「木強ければ折れ易し」「柳に風折れなし」などもあります。