溺れる者は藁をも掴む

【読み方:おぼれるものはわらをもつかむ、分類:諺】

溺れる者は藁をも掴むは、「溺れる者は藁にも縋る」とも言い、人は危急(危険や災難が差し迫っていること)に際して万策尽きた時には、全然頼みにならないものにでもすがろう(頼ろう)とすることをいいます。これは、溺れた時に藁(わら)を掴んでも絶対に助かる見込みがないのに、困窮してどうにもならなくなった時には、人は役に立たないものにもすがって何とか助かろうとするという意から来ています。

一般に本用語は、困窮時の人の本質(諦め悪さや生存欲求等)を表わしており、また似たようなものとして、「藁にもすがる」や「切ない時は茨も掴む」、「死にがけの念仏」などもあります。