船頭多くして船山に登る
【読み方:せんどうおおくしてふねやまにのぼる、分類:諺】
船頭多くして船山に登る(上る)は、「船頭多ければ船山に登る」とも言い、指図する人が多くて物事がまとまらず、とんでもない方向に物事が進んでしまうことの喩えをいいます。これは、一つの船に何人も船頭(船を操る頭)がいたら、船は山に登ってしまうような見当違いの方向に進んでしまうことから、それが転じて、指図する人ばかりが増えて物事が見当違いの方向に進んだり、うまく運ばないことの喩えとなりました。
なお、本用語と似たようなものとして、「船頭多くして船岩に乗る」や「役人多くして事絶えず」などもあります。