草を打って蛇を驚かす
【読み方:くさをうってへびをおどろかす、分類:故事】
草を打って蛇を驚かすは、「草を打って蛇に驚く」とも言い、何気なくしたことから意外な結果(思いがけない結果)が生じることの喩えをいいます。また、ある一人をこらしめることで、それに関係する別の者を戒めることをいいます。これは、中国の類書(古来の有名な故事成語を十二支に分類し解釈を加えたもの)である「書言故事」において、「汝、草を打ったといえども、吾すでに蛇を驚かしむ」とあるのに基づくもので、その昔、王魯という汚職官吏が民衆の連判状による部下の賄賂告発に驚いて(部下だけでなく自分も同じことをしており)、思わず告発を決裁したという話となっています。