後生畏るべし
【読み方:こうせいおそるべし、分類:故事】
後生畏るべしは、「後生恐るべし」や「後生畏る可し」とも表記され、後進の者(自分よりも若い者)は、多様な可能性を秘めており、今後努力によって、どのように向上・発展するか分からないので、おそれるに値する(若いからといって、決して見くびってはいけない)ことをいいます。これは、中国の思想書で、孔子没後、門人による孔子の言行記録を儒家の一派が編集した「論語(子罕)」において、孔子の言葉として「後生畏るべし。焉んぞ来者の今に如かざるを知らんや」とあるのに基づくものです。
ちなみに、新聞・出版業界において、本故事をもじった同音異義語に「校正恐るべし(校正畏るべし)」があり、どれだけ念入りに文章を校正しても、何らかの誤植は見つかるものだという意味の格言となっています。