兵は神速を尊ぶ

【読み方:へいはしんそくをたっとぶ、分類:故事】

兵は神速を尊ぶは、戦い(戦争)では何事も迅速に処理することが大切であることをいいます。これは、中国の二十四史の一つである、魏・呉・蜀の三国の歴史を記した「三国志」の魏書・郭嘉伝において、孫子の言葉として「兵は拙速を聞くが、未だ巧久を睹ず」とあるのに基づくもので、戦争は一瞬の遅れが勝敗(命運)を左右するものだから、迅速果敢に軍隊を動かして攻撃することが何よりも大事であることを示唆しています。(兵は兵士や軍隊、神速は人間わざとは思えないくらい速いことを意味)

なお、本用語と似たようなものとして、「兵は拙速を聞く」などもあります。