牛に引かれて善光寺参り

【読み方:うしにひかれてぜんこうじまいり、分類:諺】

牛に引かれて善光寺参りは、「牛に引かれて善光寺詣り」とも表記され、思ってもいなかったことや他人の誘いによって、良い方に導かれることの喩えをいいます。これは、その昔、長野県の善光寺近くに住んでいた欲深い老婆が、さらしていた布を角に引っ掛けて逃げた隣家の牛を追いかけ、ついに善光寺に至り、それをきっかけに信心を起こしたという言い伝えからによるもので、現在では、自分の意志からではなく、他人に誘われて良い方に導かれることの喩えとして使われています。