ごまめの歯軋り
【読み方:ごまめのはぎしり、分類:諺】
ごまめの歯軋りは、力のない者がいたずらに憤慨し、悔しがることの喩をいいます。これは、ニシン目カタクチイワシ科に分類される魚である「カタクチイワシ」の幼魚を干した「ごまめ」を力のない者にたとえ、それが歯軋り(怒りや悔しさから歯をかみしめて音を立てること)から、日常において、悔しがっても、力がないためにどうすることもできないことを示唆しています。ちなみに、カタクチイワシは、目が頭部の前方に寄っていて、口が頭部の下面にあり、目の後ろまで大きく開くことが特徴となっています。
なお、本用語と似たようなものとして、「石亀の地団駄」や「泥鰌(どじょう)の地団駄」などもあります。