三顧の礼

【読み方:さんこのれい、分類:故事】

三顧の礼は、「三顧之礼」とも表記され、真心から礼儀を尽くして優れた人材を招くことや、目上の人がある人物を見込んで手厚く迎えることをいいます。これは、諸葛亮の「前出師表」の故事に由来するもので、人の上に立つ者が仕事を頼みたい優秀な人に対して、特に礼を尽くして交渉することや、ある人を特別に信任・優遇することを意味します。

その昔、中国の三国時代において、蜀の劉備が諸葛亮(諸葛孔明)を軍師として招くために、孔明の草庵を三度訪れたそうで、その礼儀(誠意)に対して、孔明も深く感激し、一生涯、劉備と蜀のために尽力したそうです。