ゼメリング鉄道

【読み方:ぜめりんぐてつどう、分類:鉄道】

ゼメリング鉄道(Semmering Railway)は、オーストリアのウィーンの南西にあるゼメリング峠(標高約1000mのアルプス越えの難所)を通る、世界初の山岳鉄道をいいます。これは、全長約42kmで、グロッグニッツ駅からゼメリング駅を経由し、ミュルツツーシュラーク駅に至るもので、19世紀半ばに、14のトンネルと16の高架橋が建設され、様々な技術を用いて急勾配の山腹を辿る路線が開通しました。また、その高い土木技術と自然との調和などが評価され、1998年に世界遺産(文化遺産)に登録されました。

なお、ゼメリング鉄道を含む路線は、現在においてもオーストリアの鉄道網の重要幹線の一つであり、世界遺産のゼメリング鉄道は今も現役で、日々多数の列車が通過しています。