シェンゲン協定
【読み方:しぇんげんきょうてい、分類:出入国】
シェンゲン協定(Schengen Agreement)は、ヨーロッパの各国間において、国境検査なしで国境を越えることを許可する協定のことをいいます。これは、英国やアイルランドなど一部の国を除き、多くの欧州諸国が加盟しており、空港や国境での出入国審査を省略し、加盟国相互間を自由に移動できるようにしたもので、また国境の検問所(検査所)の廃止やビザの共通化(シェンゲン査証)なども取り決められています。元々は、1985年6月に、ドイツ・フランス・ベネルクス三国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)の間で、共通国境の段階的撤廃に関して調印された協定が始まりで、それが欧州広域の協定へと発展していきました。
一般にシェンゲン協定では、域外と共通査証での往来を認め、自由往来を可能にしていることから、日本など加盟国外からの渡航者(旅行者等)も、最初の国で入国審査を済ませれば、以後は旅券の提示なしで加盟国内を自由に移動することができます。